こんにちは。
海洋連盟で広報を担当しているホリウチです。
毎週日曜日のスタッフブログは、応急手当や心肺蘇生について綴っていきます。
Vol.9 倒れている人を発見した場合②
9回目は、倒れている人を発見した場合の前回の続き、3回シリーズの2回目です。
そんなことはないに越したことはありませんが、いつ・どこで遭遇するかわかりませんよね。
この機会に適切な対処法を覚えておきましょう。
どうしたらいいの?
周囲の状況を確認した後、次にすることは
意識の確認
です。
倒れている人に近づき、耳元で「どうしましたか?」「大丈夫ですか?」と声をかけます。
声に反応しない場合、肩(鎖骨のあたり)を指先で軽く叩きながら声をかけて更に反応を見ます。
(試しにご自分の鎖骨をトントンと叩いてみるとわかると思いますが、意外と響くため軽い痛みを感じるはずです)
声を出す、目を開ける、顔をしかめる・・・等なんらかの反応がある場合、倒れている人の要望を訊き、それに対しての必要な措置を行います。
意識はあるが話せない、要望を伝えることができないような場合は回復体位にして救急車の到着を待ちます。
回復体位とは頭を固定しながら、呼吸を確保。かつ吐いたりしたときに気道を塞ぐことがない体勢です。
■反応がない場合
声や鎖骨を叩いても反応がない場合は、呼吸を確認します。
1. 胸やお腹が上下に動いているか
2.倒れている人の顔の近くに自分の頬を近づけ、鼻や口からの呼気が頬に当たるか
目視と触感の二点で呼吸をしているか確認するようにしましょう。
呼吸があれば上述した回復体位に。呼吸がなければ気道を確保します。
片手で額を押さえながら、もう一方の手の指先を顎の先端に当てて頭を持ち上げると呼吸がしやすくなります。
気道を確保した後は、ただちに心臓マッサージを開始します。
胸のほぼ真ん中に片方の手の付け根を置き、その手にもう一方の手を重ね、垂直に体重をかけて胸(胸骨)を圧迫してください。
5cmほど沈みこむ強さ+1分間に100回程度のリズム+肘を曲げずに圧迫していきます。
次回は「人工呼吸」「コロナ禍における心肺蘇生」についてお伝えしていきます。