こんにちは。
海洋連盟で広報を担当しているホリウチです。
毎週日曜日のスタッフブログは、応急手当や心肺蘇生について綴っていきます。
Vol.10 倒れている人を発見した場合③
10回目は、倒れている人を発見した場合の前回の続き、3回シリーズの3回目。
そんなことはないに越したことはありませんが、いつ・どこで遭遇するかわかりませんよね。
この機会に適切な対処法を覚えておきましょう。
どうしたらいいの?
心臓マッサージをした後、次にすることは
人工呼吸とAED
です。
気道を確保した状態で、傷病者の口を覆うように自身の口で塞ぎ、息を吹き込みます。
このときに吹き込んだ息が漏れてしまわないよう、気道確保の際に額を押さえていた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまんでおきます。
吹き込んだ息で傷病者の胸が軽く上がる程度の呼気を、約1秒かけて吹き込むようにしましょう。
2回の吹き込み×30回の胸骨圧迫、これをAEDが到着するまで続けます。
AEDは電源を入れると音声のガイドラインが流れますので、それに従い、電極パッドを貼り付けてください。
心電図の解析結果により、電気ショックが必要な場合と不要な場合に分かれますので、必要な措置を行うようにします。
その後は再び吹き込みと胸骨圧迫 → 心電図の解析を繰り返していきます。
新型コロナウイルスは平気?
上記までが一般的な心肺蘇生の流れ・手順となります。
しかし、傷病者の流血がひどかったり、感染防護具がなかったりで、口と口での人工呼吸を行うのがためらわれることもあるかと思います。
また、新型コロナウイルスが収束していない現時点でのガイドラインでは、感染拡大防止の観点からも「無理に人工呼吸は行わない」ことが推奨されています。
ハンカチやタオル、衣服等を傷病者の口の上に載せ、飛沫の飛散を防ぎながら、心臓マッサージのみを行うようにしましょう。
最後に
10回に渡り綴ってきたこのブログも今回が最終回となりました。
拙い内容でしたが、皆さんの生活の一助になれば幸いです。では、またどこかでお会いしましょう♪