
レポート:①最強の牡蠣『喜多嬉かき』…!
皆さんこんにちは!
今回は、早くも『北木島大遠征シリーズ』の番外編ということで、前回紹介した牡蠣筏見学にて、
見学させてもらった『勇和水産』さんの手がける高級ブランド牡蠣『喜多嬉かき(キタキカキ)』について詳しくご紹介します!
この牡蠣は私の知る中で、数々の分野から見て、最もすごい牡蠣です!
是非ともこの牡蠣の素晴らしさを皆さんに共有したく思い、この記事を書いた所存であります!
下写真は実際に見学中、船の上で振る舞われた『喜多嬉かき』です。
レポート:②『喜多嬉かき』の由来
元々、古い文献において、北木島は『柴ノ島』『柴島』などと記されていました。
しかし、江戸時代に訪れた、偉〜いお役人さんに提出した文章が達筆すぎて、
この”柴”という文字が『北』と『木』の二つに分けて捉えられてしまいました。
しかし、周りの人たちは立場上、誰も間違いに指摘できず、
そのまま北木島という名前に定着したという説が残っています。
『喜多嬉かき』はそんなユニークな名付け方をされた北木島にあやかり、
音を似せつつ、縁起の良い漢字を当てて考えられました。
そして、北木島の牡蠣は「喜び多く、嬉しいかき」と書き、『喜多嬉かき』と名付けられたのです。
レポート:③日本基準の4倍!?脅威の安全性!!!
『喜多嬉かき』が育つ北木島海域付近には、一級河川などの河口がなく、
生活用水などの排水による海洋環境汚染がありません。
その証拠に、過去18年間水質検査・抜き打ちの個体検査において一度も異常が見つかっていないんです。
北木島海域は、中四国地方に横たわる瀬戸内海全域においても有数な清浄海域です。
高い安全性の代償に、広島湾などの一級河川の河口に近い場所で養殖されている牡蠣と比べると、成長速度が遅いのですが、
「年中、殻付きで安全に食べられる美味しい牡蠣」を目指して、この海域にこだわっているんだそうです。
さらに凄いことに、『喜多嬉かき』は日本の安全審査基準大きく超える、月に4度の水質検査を行なっており、加えて普通は月に1度で良いところを、月に8度も規格検査をしています。そして出荷時は、最新の冷凍技術をふんだんに盛り込んだ特殊な滅菌装置による浄化によって、これ以上ないくらいの安全性を担保しています。
食の安全性への並々ならぬ企業努力には脱帽です。
その結果、毎年150tも生産している『喜多嬉かき』は18年連続、以下の項目について異常なしの合格をもらっています。
《規格検査内容》
一般生菌数、腸炎ビブリオ、O-157、大腸菌、麻疹性貝毒、下痢性貝毒、ノロウイルス、大腸菌群
さらにさらに!殻付きの牡蠣特有の磯臭さや雑味を消すために、この『喜多嬉かき』は一つ一つ丁寧に殻の付着物を削り落としています。
下写真は牡蠣筏の上から実際に撮影した海の写真。
わかりづらいですが、かなり底まで見えます。
レポート:④縁起の良い『出世牡蠣』
この『喜多嬉かき』、なんとサイズに合わせて名前が変わるんです!
・ひながき(60〜79グラム)
↓
・喜多嬉かき(80〜100グラム)
↓
・美海がき(101グラム異常)
と、順番に名前が変わっていき、それぞれ料理に合った大きさを使い分けることができます。
レポート:⑤肝心なお味は…?
この度、我々は実際に収穫された『喜多嬉かき(ひながき)』を試食させていただきました。
同じく、北木島の特産品である『だいだい』(鏡餅の上に載っている柑橘類の果物で縁起物)の果汁をかけていただきました。
私はあまりの衝撃に「美味い」を超えて「すごっ!!!」と心からの声が漏れてしまいました!
数多の海を渡り歩き、数多くの海の幸を食べてきた我々科学部の顧問の先生は「冷凍とはまったく分からなかった。喜多嬉かきの旨さとこの冷凍技術は衝撃的だ!!」と舌鼓を打っていました。
是非とも、祝宴の場などでお召し上がりください。
レポート:⑥広まる!海外の牡蠣ブーム!!!
現在、日本の海産物の需要が海外から高まっていることは有名ですが、牡蠣もその例外ではありません。
『喜多嬉かき』も今や各国の高級レストランへ卸されています。
私は今後、勢いを増していく世界の漁業産業が、『勇和水産』さんのように、環境に寄り添って事業をする、
「地域環境共生型社会」の普及に繋がっていくことを切に願っています。
レポート:⑦ここの企業が熱い!『勇和水産』!!!
『勇和水産』さんは、親子3代で笠岡を中心に事業を続けている地元企業です。
長年に渡り培った、自然に対する知見は本物で、日本の海洋資源を最前線で支えています。
そして、『勇和水産』さんの手がける『喜多嬉かき』は、
岡山県で初めて生食用の殻付き牡蠣の販売を認められた、瀬戸内海屈指の牡蠣ブランドです。
今後は牡蠣養殖をより環境負荷の少ない陸上養殖にシフトしていくそうです。
また、『勇和水産』さんはかき養殖の他に、地引網イベント『しらいし よいしょ』(小中学生が家族一緒で地引網をし、獲れた魚をその場でBBQにするイベント)も共催しており、地域の食育にも力を注いでいます。
『勇和水産』さんは地元の誇れる環境保全リーダーな訳です。
下写真 左:科学部部長 右:勇和水産社長
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