大阪公立大学×水都国際高等学校 アップサイクルワークショップ

大阪公立大学×水都国際高等学校 アップサイクルワークショップ

 12月10日、大阪公立大学 I-site なんば 2階にて、ハンドメイドアクセサリー作りの「アップサイクル」を開催しました。このワークショップは「工作・モノづくり×環境問題の解決」をテーマとし、新時代の体験・参加型ワークショップとなっています。生徒と参加者の皆様が一緒になって環境問題や社会問題について考えながら「想像する」ことを目標としています。大阪公立大学の大学生と私たちSA B2グループが一から企画したもので、ワークショップに来ていただいた参加者の皆様には楽しい時間を提供できたと思います!

ワークショップ当日までの準備

 このワークショップを成り立たせるためにはしっかりとした準備が大事です。ポスターを制作したり、プレゼンテーションやアンケートなど、割り振られた役割ごとに4つのグループに分かれて準備を進めました。一週間に一度、各グループでオンライン会議をして、アイデアを出したり、進捗を報告し合ったりして、大学生の方々とも交流しました。その準備のなかで大学生の凄さや、一から企画することの難しさなどを知ることができ、ワークショップを成功させるために、それぞれができることをしてきました。

当日準備

 そしていよいよ当日です。当日は朝9時から現地に集合して全体で確認をした後、各グループに分かれ担当の作業を行いました。それぞれの主な内容として受付やアンケートの設置、プレゼンのリハーサルそしてワークショップブースの設置です。準備を進めていく中で思いもよらないハプニングが起きました!それは会場内の使うことのできる電力が自分たちが使おうと思っていた電力を遥かに下回っていたからです。そして「一回やってみよう!」と強行突破を試みました。初めの数十秒は電気が通ったのですが、一回電源を抜いて今度は硬化用ライトをプラグに差し込みました。すると動きません。強行突破したことで部屋の中のコンセントからの電気が全て止まったのです。当初予定していた部屋でのワークショップが出来ないとなると私達は臨機応変に対応しすぐ別の部屋を使いました。最終的にはお客さんをその部屋で迎え入れることができ、ワークショップもスムーズに行うことが出来ました!

プレゼンテーション

 ワークショップを始める前に、チーム紹介や海洋問題の現状などについてのプレゼンテーションを行いました。
参加者を飽きさせず、海洋問題に対する関心をさらに深めてもらうために、クイズを入れ込んだり実際に海岸で拾ったプラスチックごみの実物を入れた袋を手に取ってもらいました。
 そして普段コンビニで買い物をする時によく買うものを思い浮かべてもらい、そのパッケージがプラスチックからできているかを問いかけた結果、ほどんどの人が手を挙げ、私達が普段無意識のうちにどれだけプラスチックを利用しているかを実感してもらうことができました。
 またワークショップの参加者の事前調査の結果、年齢層が未就学児、小学生が多いことが分かり、スライドに漢字ではなくひらがなを多く使うようにしたり、誰でも想像しやすい例などを用いることを意識しました。その結果、アクセサリー作りの際に、プレゼンテーションが分かりやすかったという声を参加者の方から直接聞くことができ、無事に成功させることができました!

ハンドメイドアクセサリー作り体験

 アクセサリー作りの体験では、あらかじめ細かく切っておいたペットボトルキャップを参加者の皆様にフレームに入れてもらい、それを私たちがアイロンやレジンを使って仕上げを行いました。クリスマスが近いということもあり、雪だるまやクリスマスツリーなどのフレームがとても人気でした。また小さな子どもがいる家族連れの方が多く、カラフルなペッドボトルキャップの欠片を自分のデザインで作り出せるこの体験を楽しんでもらうことができ、「かわいい!」や「また作りたい!」といった声をたくさんいただくことができました!そんな中、アイロンの数に限りがあったりキャップを溶すのに時間がかかってしまったことから、参加者の方々を長時間待たせてしまい、いくつか反省点も見つかりましたが、アクセサリー作りをサポートしている時や手が空いている時には、参加理由や感想などを伺い、楽しく会話をすることができました。

アンケート

 今回のワークショップではワークショップ体験前と後に参加者の方々にアンケートに答えていただきました。ワークショップに参加する前にアンケートに答えていただき、

参加者に疑問を持ってもらう
      ↓
講義を受けてその疑問の答えを知ってもらう
      ↓
実際にアクセサリー作りのワークショップに参加していただき、自分で体験してもらう
      ↓
ワークショップ始まる前と後で考えが変わったことをアンケートに答えてもらう

この流れを意識して今回のワークショップを行いました!
 例えばアンケート②の「海ごみが原因で困っているのは?影響しているのものは?」と参加者に問いかけると多くの方が「海の生き物」に影響していると答えました。もちろん海の生き物にも影響しますが、私たち人間にも影響する可能性があります。海ごみを海の生き物が誤って食べてしまって、それを私たち人間が食べてしまう。参加する前は「海の生き物」と答えていた人もワークショップ参加後は「人間にも影響する可能性がある」と考え方が変わった人が多く見られました!小さい子から大人の方まで海洋問題について考えてもらうきっかけを与えることができたと同時に私たちの活動や思いを伝えることができました!

まとめ

 大阪公立大学の学生さんとコラボすることで、自分たちだけでは成し得なかったイベントを成功させることが出来ました。最初の顔合わせから事前ミーティングでは自分たちのことを引っ張るような存在で頼れる先輩でした。とてもいい経験だったなと思います。ワークショップを通して、様々な人に自分たちの活動を知ってもらうことが出来たのはもちろん、楽しそうに作ってくださっているのを見て、なんだか誇らしい気分にもなりました。まだまだ改善できたと思う部分もあり、自分たちに足りない部分をスキルアップしてまたこのような機会が出来たときには今回を超えるような成果、今回は前よりも良かったなと思えるようなワークショップを企画したいなと思いました!

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