
プログラム初日に夷隅川河口干潟を訪れました。
房総半島の生態系や有機農業に詳しい、房総野生生物研究所代表でオーガニック専門店「いすみや」のマネージャーでもあられる手塚幸夫さんを講師に招いて干潟観察を行いました。
直前に里山と海のつながりに関しての講義(詳細は一つ前の投稿を参照)を受けていたので、里山と海の結節点である干潟の観察は皆興味津々でした。
手塚さんは干潟の外側にある砂浜の砂と干潟の砂を用いて簡単な実験を見せてくださいました。
それぞれの砂を水に入れてよくかき混ぜたあとの経過を観察するというもの。

↑3分ほど経過した時の様子。右が干潟の砂、左が砂浜の砂。
結果は…砂浜の砂浜は沈澱しているのに対し干潟の砂は沈澱せず水と混ざり合ったまま!!
手塚さんによると干潟の砂はヘドロ化しており保水性が高いとのこと。
ヘドロと聞くと悪いイメージがあるかもしれませんが、ヘドロとは本来砂に有機物が多く混ざって泥化したものを指すため(都市のものが有害物質を含む場合などもありますが)栄養に富んだ砂泥ということになります。
こうした有機物は砂泥に生息する貝類やカニ類の餌となります。また干潟は河口部に位置しているため潮の満ち引きの影響によるプランクトンの供給があります。
これによって干潟では
栄養塩類(有機物)・プランクトン➡︎カニ類や貝類などの小型動物➡︎小型魚類➡︎鳥類・小動物
といった食物連鎖が形成されており、沿岸の生態系の礎となっていると言っても過言ではありません。
当日も、砂泥に含まれる有機物を餌にしている干潟の定番種コメツキガニを見ることができました。

↑コメツキガニ。本当に小さい。他の生物の餌になるんだろうな…と。
観察していた時間が満潮時刻だったため浅場しか観察できませんでしたが沿岸部の生態系のベースを垣間見ることができ、また、個人的にもずっと干潟を観察してみたいと思っていたため貴重な機会でした。
ただ、沿岸部の開発等によって昔に比べて干潟が減っているという事実があります。
魚食-海の生態系-干潟。全て繋がっているなと再認識しつつ、課題をマクロ視点で改めて見つめていかねばと思った次第です。
では!

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