
プログラムの3日間を通して行ったのが『システミックデザイン』を用いたワークです。
『システミックデザイン』とは、「社会システムの変容に働きかける本質的な解決策を見出すために、課題を個別に考えるのではなく、関連する全ての要素・システムとの関係性を包括的に理解する」(引用:PR TIMES「【学生歓迎】海の課題にデザインの力で向き合う「海のデザインスクール2024」千葉県いすみ市にて10月開講決定!」)というものです。
参加者は水産に詳しい人からそうでない人までいたので、多様な視点から海や魚の課題にメスを入れていく過程は新鮮でした。
というのも僕は「魚好き」という偏った立場からしか課題を見れないことがあるため「なるほど、そういう視点もあるのか」というような視点が出てくるのです。

↑ワークの一部。要素同士の影響を矢印で示してシステムの中での機能をあぶり出していく。
僕の活動の中心となっているメインテーマ『魚食』について考えるにしても、「魚がとれない-海洋環境の変化-生活排水やゴミの問題」という繋がりができたり「魚は高い-所得が少ない-経済政策に難あり」という繋がりができたり。
要するに、一つの社会課題に対してそれを構成する要因は膨大にありそれらが複合的に影響し合っているから、ミクロの視点で個々に目を向けるんじゃなくてそれらの課題・要因を包括的にとらる必要があると言うことです。
個人的にも『デザイン』という分野は全くの未開だったので新鮮な気分にもなりつつ、この思考法自体が僕の今までの考え方と似ていたほか「社会をつくっていく」という意味でデザインに通じる部分もあるかと思い少しそっちの分野にも興味が出てきました。
では!

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