
芦北高校のアマモ場造成(再生)ヒストリー!
芦北高校のアマモ場造成(再生)ヒストリー!
私たちのアマモ場再生研究は、今年で23年目になります。アマモの消失とともに漁獲量が減ってきている海の異変に気づいた漁師さんから「海のゆりかごであるアマモ場を復活させてほしい」と依頼を受け、2003年からアマモ場再生活動が始まりました。
(50年程前は、13haのアマモ場があったと言われています)
この23年間、先輩から後輩にアマモの襷を繋ぎながら、多くのアマモ場造成技術(種子散布法である「ロープ式下種更新法」や苗の移植法である「密植法」を独自で考案し、活動当初250㎡だったアマモ場は令和2年6月までには5.5haまでにアマモ場の再生に成功しました。漁協の方からは、「良型のヒラメやカニが獲れるようになった」、「稚魚の放流に大切な場所です」など、嬉しい言葉を聞いていました。
しかし、令和2年7月に熊本豪雨災害(1時間に120mmの豪雨)によって、山から流れてきた大量の土砂に埋もれて、約4haのアマモ場が消失する壊滅的な被害を受けました。当時の先輩方や関係者の方々は、一夜にしてアマモが消失したことに大変ショックを受けましたが、先輩方は諦めずに「豪雨災害からの復興」を合言葉に、アマモが消失した海域に堆積するヘドロを活用したアマモ苗栽培技術を確立されました。
さらに、さらなるピンチが・・・。
「豪雨災害からの復興」を合言葉に、取り組んでいた令和4年。8月まで生育していた約1.5haのアマモ場が消失。あとからわかったことですが、原因は夏場の高水温(アマモの生育限界である28℃以上)が長く続いたことでした。芦北湾のアマモは、多年生であるため、種子を放出した後の衰退期(7月~10月)は、草丈を短くして(20~30cm)夏を乗りきり、冬頃に新たに成長を始めるサイクルでしたが、例年のようにアマモ苗を移植しようとした12月には、多年生のアマモが全く確認できない状況になりました。確認できたのは、夏に放出された種子から、発芽したばかりの10cmに満たないアマモ(実生苗)が点々と確認できるだけでした。多年生アマモであればこの時期30~40cm程で、移植苗として利用できます。
この状況は、この3年間同じ状況が続いています。現在0.3haに激減したアマモ場から夏場に放出された種子が、冬に発芽して、夏に種子を放出して夏を乗りきれずに枯れるというサイクルになっています。さらに、これまであまり見られなかった魚による食害も見られるようになっています。



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