
山形県の中で、私たちの住む庄内地方は唯一、海に面した地域です。その中でも酒田の海辺は、文学作品『砂の女』(安部公房)のモデルとしても知られています。飛砂に悩まされ「家の中で傘を差さないと暮らせなかった」「一晩で家が砂に埋もれた」――そんな過酷な自然と人々は向き合ってきたのです。
その暮らしを支えてきたのが、庄内砂丘の防砂林です。強い潮風に耐えながら傾いて立つ松の木々は、海から吹きつける砂を防ぎ、今も私たちの生活を静かに守ってくれています。この防砂林は、地域の人々によって長い年月をかけて植えられ、守られてきた大切な財産です。
そしていま、防砂林は新たな課題と向き合っています。海から流れ着いたゴミが、風に運ばれ、防砂林にたまってしまうのです。海と防砂林は、自然の中でつながっています。だからこそ、私たちは防砂林をきれいにすることが、海を守ることにつながると考えました。
今回の清掃活動では、漂着ゴミや風で運ばれたプラスチック、ペットボトルなどを一つ一つ拾い集めました。活動を通して、「海を守る」ことは「陸を守る」ことでもあり、「地域を守る」ことでもあると実感しました。
防砂林と海は、切り離せない存在です。どちらも未来に残したい、大切なふるさとの風景です。私たち高校生にもできることがある。その一歩として、私たちはこれからもこの海と、海を支える森を見つめ続けていきます。





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