
〜サンゴが海の心臓とも呼ばれる理由〜
海の生き物の25%がサンゴ礁に暮らしています。けれど、海全体のたった0.2%の場所に過ぎません!
まるで「マンション一棟だけで町全体を支えている」状態。
サンゴが消えると、
・魚が減る
・漁業が衰える
・観光産業もダメージ
・海の栄養バランスが崩壊
・海岸が侵食され、街も危険にさらされる
つまり、サンゴは生態系の土台であり、海のインフラであり、命の集合住宅なのです。
ですが、現在白化問題が深刻化していて、このままでは75年後、サンゴは絶滅と予測されています。

〜サンゴから色が消えるメカニズム〜
サンゴは褐虫藻というプランクトンと暮らし、褐虫藻からの栄養で生きています。

なぜなら褐虫藻は光合成ができるため、サンゴに光合成由来のエネルギーを供給しているからです。
しかし地球温暖化によって、海水温が上昇すると
褐虫藻が弱ってしまい、サンゴが褐虫藻を放出してしまいます。
そして、栄養が足りず、サンゴ自身が衰弱してしまいます。(=白化状態)
ですが、白化=死滅ではないため、褐虫藻がサンゴの体内に戻れば回復することができます。

Putnam, H. M., Barott, K. L., Ainsworth, T. D., & Gates, R. D. (2017). The vulnerability and resilience of reef-building corals. Current Biology, 27(11), R528-R540.より抜粋。
〜白化からの回復のカギを握る褐虫藻を引き付ける方法〜

褐虫藻を呼び戻すには、褐虫藻を誘因する方法が必要です。それがGFP(緑色蛍光タンパク質)です。
GFPは、米ボストン大名誉教授、下村脩氏(80)ら3人が、2008年にノーベル化学賞を受賞した研究で、オワンクラゲの体内から見つかりました。

特徴は、
・サンゴを紫外線から守る
・褐虫藻を引き寄せる性質がある

つまりGFPを利用すれば、褐虫藻を誘因して、白化から回復させられるのではないかということなのです。

白化したサンゴ GFP 白化から回復できた元気なサンゴ
現在私たちが作成している、サンゴのパンフレットから抜粋。
次回からは、具体的な研究内容について発信します!お楽しみに!!


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