写真も動画も、もうスマホが万能だけど、あえて基本をいくつか。あなたの「出番の少ないあのカメラ」で撮るときなどに、きっと応用きくはずです。
まず第1回は、光に関しての事柄です。
第1回 逆光と順光 ミニ知識
人物(被写体)が光を背負っている状態を、逆光といいます。逆に人物(被写体)の前から光が射してカゲが後ろにいくのが順光です。
海を背景にすると、場所によっておのずと限定されがちですが(太平洋では昼間は海側から光が射すし、日本海なら逆になる)、撮影者の位置を少しずらすなど工夫の余地はあるはず。メリット・デメリットを知って使い分けを意識してみましょう。
〈逆光について〉
劇的、エモい写真になる可能性が大きいので、インスタ世代は逆光が好きですよね。被写体の人もまぶしすぎないので、表情もしかめ面になりにくい。波もキラキラする。だけどです。カメラの設定や機能・性能によっては、人物がカゲになって真っ黒につぶれてしまうので、確認が必要です(下の写真参照。注意 この人たちは地黒なのでますます黒くなりやすい)。補正機能があるにか、自分のカメラ(スマホ)の撮影モードを事前に調べておくとGOODですね 。あるいはアプリで調整(現場で or 後から)する人が多いと思います画、撮影位置を少し位置をずらすだけでも、いい条件が見つかるかも。
〈順光について〉
昭和の時代、撮影の基本は順光だと教わった素人がたくさんいました。けれど、人物が陽射しをもろに浴びると目を開けていられなかったり、顔のカゲが濃くですぎたり、実はあまりいいことがありません。場所柄で順光しか選べない場合、どうすりゃいいのか。なんとか人物を日陰に入れてしまって、背景の風景が明るい場所を探す。人物の顔の明るさが適性なら、写真全体は明るくなるので大丈夫です。
とりわけ覚えておきたいのはコレ→ 「海や空の〈青さ〉をしっかり出したいなら、順光で」。空を撮るとき逆光側の空は白っぽくなるし、海も逆光側は色が出にくいのです。スマホが補正してくれるにせよ、自然の青は強いです。