フォントの選び方について
うみぽすには画像にキャッチコピーと場所や地名を入れる、というルールがあります。
一口に文字と言っても、フォント(書体)というのはたくさんの種類があります。
同じ背景の画像でも、その上に乗っている文字によって雰囲気はガラッと変わってきます。
では、どんな時にどんなフォントを選べばよいのでしょうか?
「視認性」とは?
文字や文章の読みやすさ、分かりやすさには「視認性」「可読性」「判読性」という3つの要素が関係しています。
今回はその中でも重要な「視認性」についてご説明します。
下の2つの画像では、どちらの文字が読みやすいでしょうか?
ちょっと極端な例ですが、1枚目の画像は上のキャッチコピーは一応読めますが、右下にある「九十九里浜」という文字は良く見えません。
2枚目はキャッチコピーも地名もはっきりと読むことができますよね。
「視認性」とはパッと見た時に文字として認識しやすいかどうかということです。
この場合、まず文字の背景の色によって、背景に埋もれてしまわない文字の色を選ぶ必要があります。
デザインによっては、どうしても文字の色を「視認性」の低い色であっても使いたい場合もあると思います。
そういった場合には文字に枠線を付けたり、影を付けたり、装飾することもありますが、「シンプルさ」は失われてしまうかもしれません。
フォントの持つイメージ
始めにも書きましたが、フォントにはたくさんの種類があります。
ですが、大きく分けると「ゴシック体(英文だとサンセリフ)」と「明朝体(英文だとセリフ)」に分けることができると思います。
先ほどの2つの画像ですが、1枚目は「ゴシック体」、2枚目は「明朝体」を使っています。
線の太さが均一で安定感のあるゴシック体は、「モダン」で「力強い」イメージを与えます。
老若男女ターゲットを選ばずに使えるので汎用性がとても高いですね。
繊細さを持つ明朝体は、「高級感」「大人っぽさ」「女性的」「和」といったイメージを与えます。
筆使いを感じさせるトメハネはらいなどもあるため、和のテイストにもよく合います。
英文を使用する場合は、大きく分けて、日本語フォントのゴシック体にあてはまる「サンセリフ体」と明朝体にあてはまる「セリフ体」があります。
幾何学的な円形や四角形に見えるようにデザインされているサンセリフ体は、「シンプル」「新鮮」「カジュアル」といったイメージを与えます。
サンセリフ体の代表「Helvetica(ヘルベチカ)」は多くの企業ロゴにも使用されています。
手書き文字の風合いを表現するセリフ体は、「伝統的」「クラシカル」「格調高い」といったイメージを与えます。
装飾性が高く、エレガントで上品な印象を持たせることができます。
上の2枚の画像では、どちらが画像の持つイメージに近いフォントを使っているでしょうか?
もちろん好みはありますが、「怖いものは何もない」と力強くジャンプしている様子には「サンセリフ体」の方がマッチしているかもしれませんね。
今回はフォントの選び方についてご説明しましたが、大事なポイントは、表現したいデザインの目的に合ったフォントを選ぶことが出来ているかどうかと言うことです。
作品作りに慣れるまでは、なるべくシンプルで汎用的なフォントを使う方がいいかもしれません。
以上のポイントを参考にして、みなさんも素敵な作品を作ってみてください。