こんにちは。
海洋連盟で広報を担当しているホリウチです。
毎週日曜日のスタッフブログは、応急手当や心肺蘇生について綴っていきます。
Vol.5 切り傷・擦り傷について
5回目は切り傷・擦り傷について。
夏は肌の露出も多いため、ちょっとしたことで怪我をしやすくなります。
たとえ小さな傷でも、処置を誤ると治りが遅くなることがあります。
切り傷・擦り傷について、適切な対処法を覚えておきましょう。
どんな症状?
ひとくちに「傷」といっても状態はさまざま。
専門用語では「創傷」といいますが、「創」は開放性の損傷、「傷」は非開放性の損傷を指し、大きく分けると以下のようになります。
切り傷・・・刃物やガラスなどで切った直線的な傷
擦り傷・・・皮膚の表面の浅い傷
刺し傷・・・トゲや針などが刺さることでできる小さな傷
どうしたらいいの?
傷ができた際の処置は
1.止血
2.感染の防止
が基本です。
消毒や薬をつける前に、まずは流水で傷口をよく洗い流しましょう。
血や汚れがついていると傷の大きさ、深さがわかりにくいため、洗ってきれいにすることで正しく把握することができるだけでなく、傷口に付いたばい菌を洗い流すこともできます。
洗い流した後は、清潔なガーゼやハンカチなどを当てて止血をします。
小さな傷の場合はガーゼの上から手で直接押さえます。出血が多かったり、やや大きい傷の場合はきれいな布や包帯を巻いて止血をします。
血が止まったら、傷口を覆うように絆創膏を貼りましょう。
ただし、次のような場合は早めに病院へ行くようにしてください。
・痛みがひどくなる
・患部が熱を持ったり腫れたりする
・なかなか血が止まらない
・あまりに傷が大きい、深い(ガラスなどが奥深く刺さった場合など)
まとめ
小さなお子さんは好奇心が旺盛なので、興味を持ったものを直接触ろうとします。
缶のフタや刃物など、危険と思われるものは手の届く範囲に置かないことが大切です。
また、遊びや運動中の転倒もよく起こります。転倒を予防することは難しいので、傷ができた際の正しい処置を覚えておくようにしましょう。