こんにちは。
海洋連盟で広報を担当しているホリウチです。
毎週日曜日のスタッフブログは、応急手当や心肺蘇生について綴っていきます。
Vol.7 誤飲について
7回目は誤飲についてです。
本来なら飲まないものを飲みこんでしまうことを誤飲といいます。
特に小さなお子さんのいるご家庭では起こりやすいので、適切な対処法を確認していきましょう。
どんなものが危ない?
一般的によく誤飲してしまうもの、事例を以下に挙げていきます。
■たばこ
ニコチンが入ると吐きたくなりますので、直接飲みこんでしまったときは摂取量は少ないケースが多いです。
注意が必要なのは、空き缶に吸い殻を貯めている場合。そこに火を消すために入れている水などをジュースと勘違いして飲んでしまうことがあります。
使用後にゴミ箱に捨てていた加熱式たばこを口に入れるケースも最近は増えているようなので注意が必要です。
■ボタン電池
リモコンやおもちゃなど身の回りの様々なものに入っているので注意が必要です。
■薬
大人が飲む量の薬を飲むと重症に陥るケースもあるので要注意。
甘くコーティングされている薬はおいしく感じてしまうため、たくさん飲んでしまうというケースもあります。
上記の他にもコイン、洗剤、石鹸、防虫剤、化粧品(クリームやマニキュア、除光液など)、磁石など
家庭内にあるあらゆるもので起こってしまうのが誤飲事故の怖いところです。
どうしたらいいの?
飲んだものの種類により応急処置の方法が違ってきます。
牛乳や水を飲ませる、吐かせる or 吐かせない?は飲んだものによって異なりますが、一般的に以下の通りとなります。
■何も飲ませないもの・・・たばこ、ボタン電池
■牛乳や水を飲ませるもの・・・薬、洗剤
■吐かせてはいけないもの・・・洗剤、除光液、ガソリン、灯油
ただし、ガソリンや灯油、防虫剤は牛乳を飲ませると逆に体への吸収量が多くなるのでNGです。
目の前で起きていないケースでは、家族が誤飲にしばらく気がつかなかったり、何を飲みこんでしまったのかわからないことも想定されます。
誤飲を発見した場合は119番、医療機関や中毒110番などに連絡し、指示を受けることがもっとも確実です。
意識がなかったり、呼吸が苦しそうなときは、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。
まとめ
トイレットペーパーの芯より小さいものは誤飲する可能性があると言われています。
これは子どもの口のサイズが最大で39mm(← トイレットペーパーの芯の直径は38mm)という点から来ています。
誤飲の可能性がある危険なものはとにかく手が届かないところにしまっておくようにしましょう。
また、床に落ちているものを飲みこんでしまうことも多いので、定期的に床を清掃することも大切です。